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法人向けファクタリングおすすめ10選|資金調達の目的別に厳選比較

ファクタリング

ビル

売掛金の入金を待たずに資金を確保したい法人にとって、ファクタリングは銀行融資とは異なる選択肢のひとつです。ただし、法人向けファクタリング会社は数多く存在し、手数料の水準や買取可能額、入金までのスピードは会社ごとに大きく異なります。同じファクタリングという名称のサービスでも、その振れ幅は決して小さくありません。少額の請求書をスピーディーに現金化することに特化した会社もあれば、数億円規模の高額な資金調達に対応し、財務コンサルティングまで一体で提供する会社もあります。

「できるだけ早く資金化したい」「赤字決算や税金滞納があっても相談したい」「今後も資金繰りが安定するよう根本的に見直したい」など、法人が抱える事情はさまざまです。表面的な手数料の数字だけを比較して申込先を決めてしまうと、いざ契約段階になって「希望額に届かない」「思ったより時間がかかった」といったミスマッチが生じることもあります。

この記事では、そうした目的別に法人向けファクタリング会社10社を比較し、自社に合う会社を見つけるための判断材料を整理します。あわせて、法人がファクタリングを利用する際の審査基準や申込の流れ、契約前に確認しておきたい注意点についても解説していきます。

なお、本記事では法人の売掛金買取に対応する会社に絞って紹介します。フリーランス・個人事業主向けのサービスを含めた網羅的な比較はおすすめファクタリング会社30社比較をご覧ください。

法人のファクタリング選びは「金額」「スピード」「柔軟性」で決まる

法人がファクタリング会社を選ぶ際に比較すべきポイントは、突き詰めると次の3点に集約されます。

  • 金額:数万円〜数百万円の少額案件か、数千万円〜数億円規模の高額案件か
  • スピード:最短数十分〜数時間の即日対応が必要か、数営業日の余裕があるか
  • 柔軟性:赤字決算や税金滞納、債務超過など個別事情への対応力、及び財務改善の相談ができるか

この3軸のどこに重きを置くかによって、適したファクタリング会社は変わります。例えば、少額の請求書を今すぐ現金化したいだけであればスピード特化型のサービスで十分です。ただし、数千万円規模の資金調達を検討しながら「今後も同じような資金繰りの悩みを繰り返したくない」と考えている法人であれば、単なる買取実行だけでなく、財務体質そのものを見直せる相談型のサービスのほうが長期的なメリットは大きくなります。

まずは全体像を把握できる比較表を確認したうえで、自社の状況に近いタイプの解説へ進んでください。

比較早見表|法人向けファクタリング10社の手数料・入金スピード・買取可能額

会社名 入金スピード 手数料 買取可能額 取り扱い方式 通過率
財務再生支援センター 最短即日 2%〜8% 100万円〜4億円 2者間/3者間/注文書/診療報酬/介護報酬/財務コンサルティング 94%
アクセルファクター 最短2時間 0.5%〜 30万円〜3億円 2者間/3者間/注文書/診療報酬/介護報酬 93%
CashN 最短20分 2%〜 5万円〜50万円 2者間/注文書 93%
JTC 最短1日 1.2%〜10% 100万円〜上限なし 2者間/3者間 非公開
ビートレーディング 最短2時間 2%〜 上限なし 2者間/3者間/注文書 非公開
QuQuMo 最短2時間 1%〜 上限なし 2者間 非公開
GMO BtoB早払い 最短2営業日 1%〜 100万円〜1億円 2者間/注文書 非公開
OLTA 最短即日 2%〜9% 上限なし 2者間 非公開
No.1 最短即日 2者間:0.5%〜15%、3者間:0.5%〜5% 50万円〜5,000万円 2者間/3者間/診療報酬/介護報酬 95%以上
PMG 最短2時間 2%〜 50万円〜2億円 2者間/3者間 非公開

※手数料は売掛先の信用力や支払期日までの日数などによって変動します。実際の料率は各社の見積もりで確認してください。2026年9月時点の各社公式サイト情報をもとに作成

ファクタリングとは?法人が使うメリットと押さえておきたい仕組み

売掛金を早期資金化する仕組み

ファクタリングとは、法人が保有する売掛金をファクタリング会社へ売却し、支払期日を待たずに資金化する取引です。融資ではなく売買であるため、負債を増やさずに資金を確保できる点が銀行融資との大きな違いといえます。会計上も、借入金として計上されるのではなく、売掛金が現預金に置き換わる取引として処理される点が特徴です。

契約方式は主に2つあります。2者間ファクタリングは、利用法人とファクタリング会社の2者間で契約が完結し、売掛先への通知が不要です。スピードを重視する法人に選ばれやすい一方、ファクタリング会社が未回収リスクを負う分、手数料はやや高めに設定される傾向があります。

2者間ファクタリングの流れ

3者間ファクタリングは、売掛先の承諾を得たうえで、売掛先がファクタリング会社へ直接支払う方式です。回収ルートが明確になるため手数料を抑えやすい反面、売掛先への通知が必要になり、入金までの日数もかかりやすくなります。どちらの方式を選ぶかによって、スピードとコストのバランスが変わることを踏まえて検討してください。

3者間ファクタリングの流れ

より詳しい仕組みはより詳しい仕組みはファクタリングとは?仕組み・注意点を徹底徹底解説で解説しています。で解説しています。

銀行融資と違い赤字・税金滞納でも検討しやすい理由

ファクタリングの審査で重視されるのは、利用法人自体の返済能力ではなく、売掛先の支払能力及び売掛金の実在性です。ファクタリング会社は「買い取った売掛金が期日どおりに支払われるか」を見ているため、審査の中心は売掛先の信用力や過去の取引実績の確認になります。

そのため、自社が赤字決算や債務超過の状態にあっても、あるいは税金や社会保険料の滞納があっても、支払いが確定している売掛金があれば資金化を検討できるケースが多くあります。銀行融資であれば納税証明書の提出段階で難しい状況でも、上場企業向けの請求書や検収済みの工事代金など、支払いが確定した売掛金があれば資金化できる可能性がある点は、ファクタリングならではの特徴といえるでしょう。

手数料相場と受取額の計算方法

法人向けファクタリングの手数料相場は、2者間で8%〜18%程度、3者間で2%〜10%程度が目安とされています。ただし、これはあくまで一般的な相場であり、実際の料率は売掛先の信用力や売掛金額、支払期日までの日数によって変動します。手数料が「1%〜」と表示されていても、その料率がすべての法人に適用されるわけではない点には注意が必要です。

受取額は「売掛金額面−(手数料+事務手数料などの追加費用)」で計算されます。例えば500万円の売掛金を手数料5%で売却した場合、単純計算での受取額は475万円です。さらに事務手数料や振込手数料、債権譲渡登記にかかる費用が加われば、実際の入金額はそれよりも少なくなります。見積もりを比較する際は、手数料率だけでなく最終的な入金額を基準に判断してください。

手数料の内訳や相場をさらに詳しく知りたい方はファクタリングの手数料相場をご覧ください。

自社に合うファクタリング会社はどのタイプ?3つの質問でチェック

自社に合うファクタリング会社を絞り込むために、次の3つの質問を確認してみてください。

  • 質問1:資金化したい売掛金は数十万円規模ですか、それとも数千万円〜数億円規模ですか
  • 質問2:資金は数十分〜数時間以内に必要ですか、それとも数営業日の余裕がありますか
  • 質問3:赤字決算・税金滞納・債務超過など、資金調達以外にも財務面の課題を抱えていますか

質問1で高額、質問3で「はい」と答えた法人は、資金調達だけでなく財務体質の立て直しまで相談できる会社が適しています。単発の資金調達で終わらせず、金融機関対策や中長期の財務計画まで一緒に考えてもらえる体制があるかどうかは、特に高額案件では重要な判断材料になります。

質問2で「今すぐ」と答えた法人は、入金スピードを最優先に比較すべきです。ただし、スピード重視のサービスは買取可能額が少額に設定されているケースもあるため、必要な金額とスピードの両立ができるかを確認しておきましょう。

質問3で複数の課題を抱えている法人は、1社のファクタリング会社に絞るのではなく、まず相談ベースで複数社に話を聞き、自社の状況を正直に伝えたうえで、柔軟に対応してくれる会社を見極めることをおすすめします。以下では、この診断結果に対応する形で10社を紹介します。

【目的別】法人向けファクタリングおすすめ10社

高額の資金調達と財務体質の立て直しを同時に進めたいなら|財務再生支援センター

財務再生支援センター

財務再生支援センターは、累計契約数18,000件、申込総額350億円を超える取引実績を持つ事業者向けファクタリングサービスです。総資本金2億8447万円・複合事業を手掛けるグループの一員としての安定感があり、買取可能額は100万円〜4億円と、今回紹介する10社の中でも高額の資金調達に強みを持つ会社のひとつです。

手数料は2%〜8%と低コストに抑えられているほか、他社からの乗り換え優遇措置も用意されています。何より特徴的なのは、財務の専門家によるコンサルティングや金融機関対策といった経営支援を追加費用なしで受けられる点です。単に売掛金を買い取って終わりではありません。「なぜ資金繰りが厳しくなったのか」「今後どのように金融機関と向き合っていくべきか」といった根本的な課題にまで踏み込んだ相談ができます。

目先の資金繰り改善にとどまらず、赤字決算や税金滞納など個別事情に応じた柔軟な相談をしながら、中長期的な財務体制の強化まで見据えたい法人には、財務再生支援センターのような相談型・コンサル併設型のサービスが適しているといえるでしょう。特に、複数のファクタリング会社を使い分けながら資金繰りを回している法人もあるでしょう。金融機関からの評価に不安を抱えている場合も含め、資金調達と経営支援を同時に相談できる窓口があること自体が安心材料になります。

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とにかく急いで資金が必要なら|CashN、アクセルファクター

急ぎで資金を確保したい法人には、入金スピードに強みを持つ2社が候補です。

CashN

CashNは、完全オンライン対応で最短20分での振込が可能なファクタリングサービスです。買取可能額は5万円〜50万円と少額案件に特化しており、手数料も2%〜と平均を下回る水準に設定されています。すべての手続きがオンラインで完結するため、来店不要で場所を選ばずに申込ができる点も特徴です。独自の審査AIを導入しており、審査通過率は93%とされているため、銀行融資や他社のファクタリングで難しいと言われた経験がある法人にとっても、有力な選択肢となり得るでしょう。突発的に発生した材料費や外注費など、少額かつ緊急性の高い運転資金の確保に向いています。

アクセルファクター

アクセルファクターは、ネクステージグループホールディングス傘下の会社で、審査通過率93%・最短2時間での入金を掲げています。買取可能額は30万円〜3億円と幅広く、少額から高額まで対応できる点がCashNとの違いです。オンライン契約に加え来店・訪問にも対応しており、赤字決算や税金滞納中、開業したばかりの段階でも取引可能とされています。2者間・3者間ファクタリングの両方を扱っているため、「売掛先に知られたくない」「コストをできるだけ抑えたい」といったニーズに応じて資金調達方法を選べる点もメリットです。

当日中の資金化を前提に会社を絞り込みたい場合は、即日入金に対応するファクタリング会社の比較もあわせてご確認ください。

上限なしで高額案件にも対応してほしいなら|JTC、ビートレーディング

数千万円〜億単位の売掛金を資金化したい法人には、買取可能額に上限を設けていない会社が有力な選択肢になります。

JTC

JTCは、名古屋を本社に東京・大阪にも拠点を構え、2013年の設立以来1万件超の売掛金を取り扱ってきた実績を持つ会社です。「遠くの親戚より近くのJTC」をモットーに、資金繰りに悩む中小企業経営者を対象としたきめ細かいサポートを掲げています。買取可能額は100万円〜上限なし、手数料は1.2%〜10%とされ、リピート率98.3%という数値が継続利用者からの支持の厚さを示しています。最短1日での振込対応が可能で土日対応も行っているため、急ぎの資金ニーズにも対応しやすいでしょう。情報セキュリティの国際規格であるISO27001を取得しており、重要な企業情報の取り扱いに際した信頼性を確認しやすい点も特徴です。コンサルティング事業も展開しているため、資金調達と合わせて経営状況の根本的な改善を図りたい法人にも向いています。

ビートレーディング

ビートレーディングは、9.1万社以上の取引実績、累計買取額1,824億円の実績を持つ、ファクタリング業界のパイオニアとされる会社です。買取可能額に上限がなく、審査に必要な書類はわずか2点とされており、手続きの負担を抑えやすい仕組みが整えられています。最短2時間での資金調達に対応し、通常の請求書に加えて受注時点での注文書の買取にも対応しています。東京本社のほか、仙台・名古屋・大阪・福岡に支店を構えており、全国対応の体制が整えられている点も安心材料のひとつです。

QuQuMo(ククモ)

QuQuMoは、株式会社アクティブサポートが運営する完全オンラインのファクタリングサービスです。買取可能額に上限・下限がなく、手数料は1%〜と案内されています。審査に必要な書類は請求書と通帳の2点のみで、最短2時間での入金に対応しています。電子契約サービス「クラウドサイン」を採用しており、契約締結までオンライン上で完結する仕組みが整えられているため、来店の手間をかけずに高額案件を進めたい法人にも向いています。

上場企業グループの安心感を重視するなら|GMO BtoB早払い、OLTA

会社の信頼性や情報セキュリティを重視する法人には、上場企業及び金融機関との連携を強みとするサービスが向いています。

GMO BtoB早払い

GMO BtoB早払いは、東証プライム上場企業のGMOペイメントゲートウェイ株式会社が提供するオンライン完結型のサービスです。手数料は1%〜と公式サイトで案内されており、買取可能額は100万円〜1億円。対面での面談が不要な「オンラインファクタリング」に対応しており、全国どこからでもWeb上でスムーズに手続きを完結できる点が大きな特徴です。要望に応じて対面サポートのオプションも用意されているため、低コストかつ計画的に資金調達を進めたい法人に向いているサービスといえます。

OLTA

OLTAは、MUFGデジタルアクセラレータに採択されたフィンテック企業として出発し、現在は三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行をはじめ、地方銀行32行とパートナー提携するなど、金融機関からの信頼も高いサービスといえます。手数料は2%〜9%と案内されており、上限が明示されているため、コスト面での見通しを立てやすい点が特徴です。AI審査を導入していることで、書類が揃えば24時間以内に見積もり結果が届き、契約完了後は即日〜翌営業日に入金される仕組みとされています。買取可能額に上限・下限の設定がないため、少額から高額まで幅広い規模の資金調達に対応しやすい点も特徴のひとつです。

他社の審査に落ちた経験がある・柔軟な対応を求めるなら|No.1・PMG

銀行融資や他社のファクタリング審査で難しいと判断された経験がある法人には、柔軟な審査基準及び手厚いサポート体制を持つ会社が選択肢になります。

No.1は、東京・名古屋・福岡に拠点を持ち、2016年の設立から多くの乗り換え実績と再生支援実績を積み重ねてきた会社です。審査通過率95%以上とされており、他社で断られたケースでも相談しやすい体制が整えられています。手数料は2者間で0.5%〜15%、3者間で0.5%〜5%と幅があり、初回や他社乗り換えの際には大幅割引キャンペーンも案内されています。総合ファクタリングに加え、建設業特化・個人事業主特化・診療報酬ファクタリングなど業種別の専門プランを用意している点が他社との違いといえます。経営支援コンサルティングも展開しており、資金調達後の長期的なキャッシュフロー改善まで見据えたサポートを受けたい法人にも向いているサービスです。

PMGは、中小企業を主な対象とした売掛金早期資金化を核に、財務支援・経営改善・本業支援まで幅広くサポートする「中小企業支援機構」として位置づけられています。ファクタリングサービスでは最短2時間対応・簡単審査を掲げており、東京本社をはじめ大阪・福岡・札幌・仙台・名古屋・広島など全国に拠点を持ち、対面でのサポートを重視したい法人にも利用しやすい体制です。資金調達支援にとどまらず、財務コンサルティング・金融機関対策・助成金及び補助金紹介・販路拡大支援・税理士マッチングなど、多角的な経営支援サービスを展開している点が他社との大きな違いといえます。単なる現金化だけでなく、継続的な経営改善を見据えてサービスを探している法人に向いているでしょう。

法人がファクタリングの審査で見られる主なポイント

ファクタリングは銀行融資と異なり、経営が赤字であったり、信用情報に問題があったりする場合でも利用しやすい方法です。ただし、審査がないわけではありません。ここでは、法人が申込む際に見られる主な基準を整理します。

第一に重視されるのは、売掛先が支払期日に代金を支払えるかどうかという売掛先の信用力です。上場企業や官公庁、経営基盤の安定した法人などは、未回収リスクが低いと判断されやすくなります。反対に、支払い遅延が続いている売掛先や、取引を始めたばかりで入金実績がない売掛先は、確認事項が増える傾向にあります。

第二に、請求書に記載された売掛金の実在性と取引実績が確認されます。契約書や発注書、納品書、通帳の入金履歴などを照合し、取引の内容と金額に不自然な点がないかを審査します。第三に、支払期日までの残り日数も審査に影響します。支払期日までの期間が長いほどファクタリング会社のリスクは高まるため、支払期日が近い売掛金のほうが審査や手数料で有利になりやすい傾向があります。すでに支払期日を過ぎた売掛金は、不良債権として買取対象外になる点にも注意してください。

なお、法人の設立年数も確認項目のひとつですが、ファクタリングでは売掛先の信用力が重視されるため、設立から日が浅い法人でも利用できる可能性があります。

審査に落ちる原因や対策についてはファクタリングの審査基準で詳しく解説しています。

申込から入金までの流れ|法人が準備すべき書類とスケジュール

法人向けファクタリングの手続きは、大きく分けて次の流れで進みます。

申込・見積もり

Webフォームや電話から、法人名・売掛先・売掛金額・支払期日・希望入金日などを伝えます。見積もりを依頼するときは、概算の手数料だけでなく、最終的な入金額と追加費用、即日対応の条件も質問してください。同じ条件で複数社に見積もりを依頼すると比較しやすくなります。

必要書類の提出・審査

請求書、通帳コピー、代表者の本人確認書類を基本として、会社によっては決算書や商業登記簿謄本、取引先との契約書の提出も求められます。売掛金の実在性及び売掛先の信用力、過去の入金履歴などが審査されます。書類の金額や支払期日が申込内容と一致していない場合、追加確認が発生することもあるため、画像で提出する際は文字が欠けていないか、全ページが揃っているかを事前に確認しておきましょう。

会社ごとに求められる書類の点数や、決算書なしで申込める会社についてはファクタリングの必要書類にまとめています。

契約内容の確認・締結

審査に通ると、手数料や買取代金、契約方式などが提示されます。契約前に、売掛先への通知の有無、償還請求権や買戻し義務、事務手数料などの追加費用を必ず確認してください。契約はオンラインのほか、来店や訪問で行う会社もあります。

入金・売掛金の精算

契約が成立すると、売掛金の額面から手数料や必要な費用を差し引いた買取代金が入金されます。2者間ファクタリングでは、売掛先から利用法人へ売掛金が入金されたあと、ファクタリング会社へ送金します。3者間ファクタリングでは、売掛先がファクタリング会社へ直接支払います。入金された売掛金を他の用途へ使わないよう、精算方法を社内でも共有しておきましょう。

即日入金を希望する場合は、午前中の申込及び必要書類の事前準備が特に重要です。締切時刻や審査時間は会社によって異なるため、事前に確認しておくと手続きがスムーズになります。


契約前にチェックしたい注意点

ファクタリングは融資ではなく売掛金の売買であるため、原則として償還請求権のないノンリコース契約となり、売掛先が倒産しても買戻しを求められることはありません。ただし、次のような業者には注意が必要です。

  • 会社情報や手数料を明示せず、契約を急がせる
  • 債権額に比べて買取代金が著しく低い
  • 売掛先から回収できなかった際に、利用者へ買戻しや弁済を求める

これらは、ファクタリングを装った違法な貸付けに該当する可能性があります。契約書では償還請求権や買戻し義務の有無を必ず確認し、疑問が残る場合は署名しないようにしてください。(出典:金融庁|ファクタリングの利用に関する注意喚起)

また、ファクタリングは入金を前倒しする仕組みであり、利用するたびに手数料がかかります。毎月のように利用すると、本来翌月に受け取る売掛金が減り、さらに資金が不足する悪循環に陥る恐れもあります。利用頻度が増えている場合は、売上や粗利、固定費、支払サイトを見直すとともに、一時的な資金不足を補う目的と利用を終える時期を決めたうえで使うことが重要です。単発の資金化だけでなく資金繰り相談に対応する会社を選ぶと、根本的な改善策を検討しやすくなります。

違法な業者の手口や見分け方はファクタリングはやばい?違法業者・取り立ての危険性と安全な会社の見分け方で詳しく解説しています。

よくある質問

Q. 法人でも赤字決算や税金滞納があれば利用できませんか?

審査では利用法人の返済能力よりも、売掛先の支払能力及び売掛金の実在性が重視されるため、赤字決算や税金滞納があっても利用できる可能性があります。ただし、売掛金の内容によっては審査に通らないこともあるため、「審査なし」「必ず通る」と断定する会社ではなく、自社の状況を伝えたうえで相談できる会社を選んでください。

Q. 3者間ファクタリングにすると、必ず手数料は安くなりますか?

一般的に3者間ファクタリングは2者間より手数料を抑えやすい傾向がありますが、売掛先への通知が必要になり、入金までの日数もかかりやすくなります。手数料だけでなく、通知の可否やスピードも含めて比較してください。

Q. 複数のファクタリング会社に同時に見積もりを依頼してもよいですか?

契約前の相見積もりとして複数社への申込は可能です。ただし、同じ売掛金を複数社へ譲渡する二重譲渡は認められないため、契約する会社は1社に絞る必要があります。申込中の会社や既に譲渡した債権がある場合は、状況を正確に伝えてください。

Q. 買取可能額の上限がない会社を選ぶメリットは何ですか?

数千万円〜億単位の高額な売掛金でも、上限を気にせず1回の取引でまとめて資金化できる点がメリットです。ただし、高額案件では審査に必要な書類が増える場合があるため、事前に確認しておくと手続きがスムーズです。

Q. ファクタリングと銀行融資は併用できますか?

ファクタリングは借入ではなく信用情報にも影響しにくいため、銀行融資の審査結果を待つ間のつなぎ資金として活用しながら、本命の融資は別途進めるという使い方も可能です。借入件数が増えない点も、銀行や日本政策金融公庫への融資申込と並行して進めやすい理由のひとつといえます。

Q. 建設業や運送業など、支払サイトが長い業種でも利用できますか?

建設業や運送業は、外注費や材料費、燃料費が先に発生する一方、売上の入金まで数か月かかることが珍しくありません。継続取引のある法人に対する売掛金を現金化すれば、次の案件に必要な費用を確保しやすくなります。売掛先の入金実績や支払期日を示せる資料を用意しておくと、審査も進めやすくなるでしょう。


まとめ|自社の状況に合わせてファクタリング会社を選ぼう

法人向けファクタリングは、確定した売掛金を活用して資金調達を目指せる方法であり、赤字決算や税金滞納がある法人でも検討できる可能性があります。会社を選ぶ際は、手数料の下限だけでなく、買取可能額・入金スピード・契約方式、及び資金繰りの事情まで相談できるかを比較することが大切です。

特に、高額の資金調達が必要な法人や、赤字・税金滞納など個別事情を抱えながら根本的な財務体質の改善まで進めたい法人には、財務再生支援センターのように、ファクタリングと財務コンサルティング・金融機関対策を一体で提供する相談型のサービスが適しています。100万円〜4億円という高額対応、2%〜8%という低水準の手数料、そして専任担当者による無料の経営支援まで、単発の資金調達にとどまらないサポートを受けられる点が特徴です。

まずは自社の売掛金の状況や資金ニーズを整理したうえで、お問い合わせフォームから相談してみてください。