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建設業におすすめのファクタリング会社12選|特化型・注文書対応サービスを徹底比較

ファクタリング
建設業におすすめのファクタリング会社12選

工事代金が入るのは引き渡しの後、けれど材料費も職人への支払いも着工前から始まる。建設業の資金繰りが常にひやりとするのは、経営のやり方が悪いからではなく、請負契約という取引の形そのものにこの時間差が組み込まれているからです。建設業がファクタリングを検討する背景には、この時間差があります。

そこで手段のひとつになるのが、入金前の売掛金を売却して先に現金化するファクタリングです。なかには建設業向けの専門プランを用意する会社や、請求書を発行できない着工前でも使える注文書ファクタリングに対応した会社もあります。

この記事では、建設業におすすめのファクタリング会社12社を手数料・入金スピード・買取可能額の観点から比較し、あわせて会社選びの基準、業界特有の資金繰りの事情、注文書ファクタリングの使いどころ、契約前に確かめておきたい点までまとめて整理します。

建設業におすすめのファクタリング会社12選

まずは、建設業の資金調達で候補に挙がりやすい12社の条件を一覧にしました。選定にあたっては、注文書・発注書による資金化への対応、入金スピード、買取可能額、契約方法の4点を重視しています。各社の詳細は個別の項目で解説していますので、気になるサービスから読み進めてください。

サービス名 入金スピード 手数料 買取可能額 注文書買取 契約方法
財務再生支援センター 最短即日 2%~8% 100万円~4億円 ○
来店/訪問/オンライン
アクセルファクター 最短2時間 0.5%~ 30万円~3億円 ○
オンライン/来店/訪問
CashN 最短20分 2%~ 5万円~50万円 ○ オンライン
トップ・マネジメント 最短2時間 2者間3.5%~/3者間0.5%~ 最大1億円 ○
オンライン/来店/訪問/郵送
BESTPAY 最短翌日 5%~ 100万円~3億円 ○ 来店/訪問
No.1 最短即日 2者間0.5%~15%/3者間0.5%~5% 50万円~5,000万円 ー
オンライン/訪問/電話
QuQuMo 最短2時間 1%~ 上限なし ー オンライン
株式会社ウィット 最短2時間 非公開 ~500万円 ○ オンライン
ビートレーディング 最短2時間 2%~ 上限なし ○
オンライン/対面/来店
FACTOR+U 最短40分 1.5%~ 1万円~上限なし ー オンライン
メンターキャピタル 最短即日 非公開 30万円~1億円 ー オンライン
レグルスフィンテック 最短即日 1%~ 15万円~ ○ オンライン

※2026年10月時点の各社公式サイト情報をもとに作成

財務再生支援センター|100万円~4億円の高額対応と無料の財務コンサルティング

項目 内容
サービス名 財務再生支援センター
入金スピード 最短即日
契約方法 来店/訪問/オンライン
通過率 94%
手数料 2%~8%
取り扱いサービス 2者間/3者間/注文書/診療報酬/介護報酬/財務コンサルティング
買取可能額 100万円~4億円
必要書類 請求書/通帳コピー/身分証明書/決算書
所在地 〒171-0033 東京都豊島区高田3丁目32-1 大東ビル

財務再生支援センターは、累計契約数18,000件・申込総額350億円を超える取引実績を持つ、法人向けのファクタリングサービスです。総資本金2億8447万円、複合事業を手掛けるネクステージグループの一員という背景があります。買取可能額は100万円~4億円で、元請・下請を問わず、まとまった工事代金を扱う建設会社と相性のよい設定です。

手数料は2%~8%と上限まで示されています。そのため、資金化した後に手元へ残る金額を工事の収支計画に落とし込みやすい点が特徴です。審査では書類だけで判断するのではなく、事業の背景や将来性も踏まえて判断され、赤字や債務超過の企業でも利用可能とされています。財務の専門家によるコンサルティングや金融機関対策を追加費用なしで受けられるほか、他社からの乗り換え優遇措置も用意されています。注文書買取にも対応しているため、着工前の資材費の手当てから完工後の請求書の資金化まで、工事の進行に合わせて相談できます。

アクセルファクター|注文書にも対応し、30万円~3億円まで守備範囲が広い

項目 内容
サービス名 アクセルファクター
入金スピード 最短2時間
契約方法 オンライン/来店/訪問
通過率 93%
手数料 0.5%~
取り扱いサービス 2者間/3者間/注文書/診療報酬/介護報酬
買取可能額 30万円~3億円
必要書類 請求書/通帳コピー/身分証明書 ※この3つのみ
所在地 〒171-0033 東京都豊島区高田3丁目32-1 大東ビル 3階

アクセルファクターは、ネクステージグループホールディングスを母体とするファクタリング会社です。個人事業主から大企業まで、幅広い規模の事業者を対象としています。買取可能額は30万円~3億円と広く、一人親方の少額案件から大型工事の代金まで同じ窓口で相談できます。審査通過率は93%、入金は最短2時間と案内されています。赤字決算や税金滞納中、開業したばかりの段階でも取引可能とされています。

必要書類は請求書・通帳コピー・身分証明書の3点のみです。オンライン契約に対応しているため来店は不要で、現場の合間でも申込を進めやすい設計になっています。2者間・3者間の両方に加えて注文書の買取にも対応しています。「元請に知られたくない」「手数料を抑えたい」といった事情や、着工前の資材費を確保したい場面など、工事の段階に応じて方法を選べます。

CashN|最短20分、5万円~50万円の少額・急ぎに特化

項目 内容
サービス名 CashN
入金スピード 最短20分
契約方法 オンライン
通過率 93%
手数料 2%~
取り扱いサービス 2者間/注文書
買取可能額 5万円~50万円
必要書類 請求書/通帳コピー/身分証明書
所在地 〒171-0033 東京都豊島区高田3丁目32-1 大東ビル

CashNは、ネクステージグループが運営する完全オンライン型のファクタリングサービスです。扱う金額を5万円~50万円に絞り込んでおり、最短20分での振込に対応しています。金額は大きくないものの支払期日が目前に迫っている資材費や、協力会社への支払いに向いています。

手続きはすべてオンラインで完結し、スマートフォンやPCから申込めます。独自の審査AIを導入しており、審査通過率は93%と案内されています。過去に銀行融資やカードの審査に落ちた経験があっても、売掛先が法人であれば利用可能とされています。そのため、一人親方や少人数の工務店が突発的な材料費・外注費を埋める手段として検討しやすいでしょう。

トップ・マネジメント|見積書・受注書・発注書でも資金化できる

項目 内容
サービス名 トップ・マネジメント
入金スピード 最短2時間
契約方法 オンライン/来店/訪問/郵送
通過率 非公開
手数料 2者間3.5%~/3者間0.5%~
取り扱いサービス 2者間/2.5者間/3者間/見積書/受注書/発注書
買取可能額 最大1億円
必要書類 請求書/入出金明細/身分証明書 ※審査にあたり、この他の書類が必要になるケースもある
所在地 〒101-0044 東京都千代田区鍛冶町1丁目4-3 竹内ビル 2F

トップ・マネジメントは、東京都千代田区に本社を構える創業16年のファクタリング会社です。請求書に加えて、見積書・受注書・発注書を使った資金化にも対応しています。工事を受注した直後から完工後まで資金化に使えるタイミングの幅が広く、取引が長期にわたる建設業と噛み合いやすいサービスです。

手数料は2者間が3.5%~、3者間が0.5%~で、2.5者間にも対応しています。入金は最短2時間で、契約はオンライン・来店・訪問・郵送から選べます。法人・個人事業主のどちらも利用可能です。着工前と完工後で資金化の手段を使い分けたい建設業者にとって、比較しておきたい1社です。

BESTPAY(ベストペイ)|注文書専門、最大180日後の債権も買取

項目 内容
サービス名 BESTPAY(ベストペイ)
入金スピード 最短翌日
契約方法 来店/訪問
通過率 非公開
手数料 5%~
取り扱いサービス 2者間/注文書/受注書
買取可能額 100万円~3億円
必要書類 通帳コピー/注文書(受注書)
所在地 〒160-0023 東京都新宿区西新宿1丁目6-1 新宿エルタワー24階

BESTPAYは、株式会社アレシアが運営する、受注段階の注文書を専門に買い取る事業者向けのファクタリングサービスです。最大180日後の債権まで買取対象としています。工期が長く入金が先になりやすい建設工事でも、着工前の段階で資金化を相談できる点が強みです。

発注先の承諾が不要な2者間取引を採用しているため、元請に知られることなく手続きを進められます。訪問での契約にも対応しています。手数料は5%~、取扱金額は100万円~3億円で、本審査から最短翌営業日の入金に対応しています。売掛金が回収不能になった場合でも利用者が返済リスクを負わない「ノンリコース契約」を徹底しているとされます。独自の審査基準を設けており、銀行融資が難しいケースでも相談可能です。

No.1(ナンバーワン)|建設業特化プランを用意、乗り換えにも対応

項目 内容
サービス名 No.1(ナンバーワン)
入金スピード 最短即日
契約方法 オンライン/訪問/電話
通過率 95%以上
手数料 2者間0.5%~15%/3者間0.5%~5%
取り扱いサービス 2者間/3者間/診療報酬/介護報酬
買取可能額 50万円~5,000万円
必要書類 請求書/通帳コピー(3か月分)/決算書(直近のもの)/発注書・納品書
所在地 〒170-0013 東京都豊島区東池袋1丁目18-1 Hareza Tower 20F

株式会社No.1は、2016年に設立され、東京・名古屋・福岡に拠点を持つファクタリング会社です。総合ファクタリングに加え、建設業特化・個人事業主特化・診療報酬ファクタリングといった業種別の専門プランを用意しています。工事の商習慣を前提に相談を進めやすい体制です。

審査通過率は95%以上とされ、他社で断られたケースにも対応しています。手数料は2者間が0.5%~15%、3者間が0.5%~5%です。初回利用時や他社からの乗り換え時には割引キャンペーンも案内されています。最短即日での振込に対応し、債権譲渡登記は原則不要、オンライン完結での手続きも可能です。法人・個人事業主・フリーランスのいずれも対象で、経営支援コンサルティングも展開しています。

QuQuMo(ククモ)|書類2点・上限なし、元請に知られずに進めたいとき

項目 内容
サービス名 QuQuMo(ククモ)
入金スピード 最短2時間
契約方法 オンライン
通過率 非公開
手数料 1%~
取り扱いサービス 2者間
買取可能額 上限なし
必要書類 請求書/通帳
所在地 〒171-0022 東京都豊島区南池袋2丁目13-10 南池袋山本ビル 3階

QuQuMoは、株式会社アクティブサポートが運営する完全オンライン型のサービスです。審査に必要な書類は請求書と通帳の2点のみで、決算書などを揃える時間が取れない建設業者でも動き出しやすい設計になっています。

申込から入金までは最短2時間です。契約は電子契約サービス「クラウドサイン」で締結するため、来店も郵送も発生しません。手数料は1%~と案内されており、買取金額には上限も下限も設定されていません。取り扱いは2者間のみで、売掛先への通知や債権譲渡登記は原則不要とされています。元請に資金調達の事実を知られたくない下請事業者にとって、優先度の高い選択肢といえるでしょう。

株式会社ウィット|最短2時間、受注時の注文書にも対応

項目 内容
サービス名 株式会社ウィット
入金スピード 最短2時間
契約方法 オンライン
通過率 非公開
手数料 非公開
取り扱いサービス 2者間/3者間/注文書
買取可能額 ~500万円
必要書類 記載なし
所在地 〒141-0031 東京都品川区西五反田2丁目24-4 THE CROSS GOTANDA 4F

株式会社ウィットは、少額の資金調達に特化したオンライン完結型のファクタリングサービスを提供しています。電話一本でヒアリングと審査が進められ、最短2時間での入金に対応しています。納品前の「注文書買取」に対応しているため、受注後の仕入れ費用や外注費を先に用意したい中小の建設会社や一人親方に向いています。買取可能額は500万円までで、小規模な工事代金の資金化が中心になります。手数料と必要書類は公開されていないため、見積もりの段階で実際の受取額と提出書類を確認しておきましょう。

ビートレーディング|9.1万社の実績を持つ業界大手、注文書買取にも対応

項目 内容
サービス名 ビートレーディング
入金スピード 最短2時間
契約方法 オンライン/対面/来店
通過率 非公開
手数料 2%~
取り扱いサービス 2者間/3者間/注文書
買取可能額 上限なし
必要書類 売掛金に関する書類/通帳コピー
所在地 〒105-0012 東京都港区芝大門1丁目2-18 野依ビル3階・4階

ビートレーディングは、9.1万社以上の取引実績と累計買取額1,824億円を公表している、ファクタリング業界のパイオニア的存在です。実績の厚みを重視して依頼先を選びたい建設業者にとって、比較の起点になりやすいサービスです。

審査に必要な書類は2点で、最短2時間での資金化に対応しています。請求書ファクタリングに加えて受注段階の注文書ファクタリングも扱っているため、着工前の資金確保を相談したい場合にも候補に入ります。2者間・3者間の両方から選べ、買取可能額に上限はありません。東京本社のほか仙台・名古屋・大阪・福岡に支店があり、工事の内容を対面で説明しながら進めたい場合にも動きやすい体制です。

FACTOR+U(ファクトル)|非営利型法人が運営するAIファクタリング

項目 内容
サービス名 FACTOR+U(ファクトル)
入金スピード 最短40分
契約方法 オンライン
通過率 非公開
手数料 1.5%~
取り扱いサービス 2者間
買取可能額 1万円~上限なし
必要書類 売掛金に関する書類/入出金履歴
所在地 〒105-0012 東京都港区芝大門1丁目2-18-2F

FACTOR+Uは、一般社団法人日本中小企業金融サポート機構が提供するAIファクタリングサービスです。スマートフォンで請求書や口座の入出金履歴をアップロードするだけで審査に進めるため、現場を離れにくい建設業者でも手続きの負担が小さく済みます。

独自のAIを活用し、最短40分での入金に対応しています。職人への支払いや資材の仕入れが目前に迫った場面でも間に合わせやすいサービスです。運営元は非営利型の一般社団法人で、中立的かつ公平な立場で提供しているとされます。そのため、初めてファクタリングを使う事業者の判断材料になるでしょう。

メンターキャピタル|建設業向けプランを備え、通過率92%

項目 内容
サービス名 メンターキャピタル
入金スピード 最短即日
契約方法 オンライン
通過率 92%
手数料 非公開
取り扱いサービス 2者間/3者間
買取可能額 30万円~1億円
必要書類 売掛金に関する資料/通帳コピー
所在地 〒160-0004 東京都新宿区四谷4丁目30-13 クロスシー新宿御苑前ビル4F

メンターキャピタル(株式会社Mentor Capital)は、東京都新宿区に拠点を置く2009年設立のファクタリング会社です。建設業・IT業・運送業など業種別の特化プランを用意しています。工期や支払サイトの長さを前提に話を進められるため、業界の商習慣を一から説明する負担を抑えられます。

審査通過率は92%と案内されており、赤字決算・債務超過・税金滞納の事業者にも対応しています。最短即日の入金に対応し、法人・個人事業主のどちらも利用可能です。手数料は非公開のため、見積もりで受取額を確認してから判断しましょう。他社からの乗り換えキャンペーンを定期的に実施しているほか、経営コンサルティングも提供しています。

レグルスフィンテック|注文書にも対応、資金繰りから経営全般まで相談できる

項目 内容
サービス名 レグルスフィンテック
入金スピード 最短即日
契約方法 オンライン
通過率 非公開
手数料 1%~
取り扱いサービス 2者間/3者間/注文書
買取可能額 15万円~
必要書類 請求書/通帳/決算書
所在地 〒530-0027 大阪府大阪市北区堂山町1丁目5 三共梅田ビル 902

株式会社レグルスフィンテックは、大阪に拠点を置き、全国対応でファクタリングサービスを提供している会社です。スピーディーな資金調達と柔軟な審査体制を特徴としています。既存の金融機関からの資金調達に限界を感じている事業者や、資金繰りの改善を目指す事業者に向けたサポートを行っています。

2者間・3者間に加えて注文書の買取にも対応しているため、着工前と完工後のどちらの資金需要にも相談できます。手数料は1%~、買取可能額は15万円からで、最短即日での入金に対応しています。オンラインで手続きを進められるため、関西に限らず全国の建設業者が利用を検討できます。

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建設業向けファクタリング会社の選び方

会社選びで失敗しやすいのは、広告に大きく書かれた手数料の下限と、最短入金時間だけを見比べてしまうケースです。どちらも「条件がすべて揃った場合の数字」であり、自社の案件にそのまま当てはまるとは限りません。ここでは、建設業者が比較の際に押さえておきたい5つの視点を挙げます。

建設業の取引実績と専門性はどこまであるか

建設業の買取経験が豊富な会社は、出来高払いによる分割入金、追加工事にともなう金額の変更、検収が終わらず請求書を出せないといった事情を織り込んで審査を組み立てます。そのため請求書が手元になくても、請負契約書や注文書、工事台帳といった資料から取引の実態を汲み取ってもらえる余地があります。

とはいえ、建設業特化型でなければ話が通じないわけではありません。幅広い業種を扱う会社にも、建設業の買取事例が積み上がっていたり、業界に明るい専任担当者が置かれていたりします。Webサイトに掲載された事例、運営会社の所在地、お問い合わせ先の記載までひととおり確認し、腰を据えて相談できる相手かどうかを見極めましょう。

手数料は下限ではなく「上限・諸費用・受取額」で比べる

手数料を比較するときは、「○%~」という下限表示だけで判断しないことが肝心です。実際に適用される率は案件ごとの条件で決まるため、上限がどこまで上がるのか、手数料以外の費用が乗らないかまで確認してください。事務手数料や振込手数料、債権譲渡登記にかかる費用が加算されると、提示された率よりも実質的な負担は重くなります。

工事代金は1件あたりの金額が大きいぶん、率のわずかな差が金額に直結します。1,000万円の売掛金であれば、手数料が2%違うだけで20万円の開きです。見積もりを受け取ったら、率ではなく「最終的に口座へ振り込まれる金額」を並べて比べましょう。あわせて、資金化する金額と利用の回数をあらかじめ決めておくことも、コストを膨らませないための備えになります。

手数料の相場や計算の仕組みは、ファクタリング手数料の相場と計算方法で詳しく解説しています。

入金スピードとオンライン完結の条件を確認する

「最短即日」「最短数時間」という表示は、必要書類がすべて揃い、営業時間内に審査と契約まで終わった場合の最短ケースを指します。夕方以降に申込んだとき、書類に不備や不足があったときは、入金が翌営業日以降にずれ込むことも珍しくありません。申込む前に、当日対応の受付締め切り時間と、即日入金の条件になる書類を確かめておきましょう。

当日中の入金を目指す場合の申込時間や準備の進め方は、即日入金に対応するファクタリング会社の選び方でまとめています。

日中は現場に張り付いていて動きづらい建設業者であれば、申込から契約までオンラインで完結する会社を選ぶと、来店や郵送のやり取りが不要になり、手続きの所要時間そのものを圧縮できます。

申込から契約まで来店せずに済ませる流れは、オンラインファクタリングの仕組みで紹介しています。

買取可能額と支払サイトが自社の売掛金に合っているか

高額な工事代金を資金化したいときは、買取上限額を最初に確かめてください。少額案件を得意とする会社に高額の売掛金を持ち込んでも、上限に届かず希望額の一部しか買い取ってもらえません。反対に、少額の申込を受け付けていない会社もあるため、自社が現金化したい金額が買取範囲に収まっているかを最初にすり合わせておきましょう。

支払サイトも見落とせない要素です。入金日が先になるほど売掛先の状況が変わる可能性が高まり、ファクタリング会社が背負う未回収リスクも大きくなります。そのため、支払期日が数か月先の売掛金は買取対象から外れたり、手数料が高めに設定されたりすることがあります。

どの方式で資金化するかを決めておく

資金が必要になる時期に合わせて、請求書と注文書のどちらで資金化するかを先に決めておきましょう。工事が完了して発行した請求書を早く現金に換えたいなら通常のファクタリング、着工前の材料費や外注費を確保したいなら注文書ファクタリングが適しています。

売掛先に資金調達の事実を知られたくない場合は、2者間ファクタリングに対応しているかどうかも確認してください。一人親方や個人事業主については、申込対象・最低買取額・必要書類が法人と異なることがあります。自社の事業形態と売掛金の金額を伝えたうえで、利用条件を先に確認しておくと余計な差し戻しを防げます。

建設業界における資金繰りの課題

建設業の資金繰りが張り詰めやすいのは、経営者の努力が足りないからではありません。請負契約と重層下請という業界構造そのものに原因があります。構造がわかれば、資金が細る時期を先に見通せるようになり、調達手段も慌てずに選べます。ここでは、建設業の資金繰りを圧迫する5つの要因を整理します。

請負契約と重層下請構造で入金が後ろにずれる

建設業の取引は請負契約が基本です。仕事を完成させて引き渡した時点で初めて代金を請求できるため、納品のたびに請求できる業種とは資金の入り方が根本から違います。さらに建設業では、元請が下請へ、下請が孫請へと工事を委託する重層構造が一般的です。階層の下にいくほど、自社の作業が終わっても請求と入金は後ろへずれていきます。

建設業法では、元請が発注者から支払いを受けたら1か月以内に下請代金を支払うこと、特定建設業者は下請から引き渡しの申し出を受けた日から50日以内に支払うことが定められています。ただしこれは支払いの上限期限を示したルールであり、それまでに発生する材料費や人件費は自社が負担し続けることに変わりはありません。

着工から現金が入るまで半年以上かかる工事もある

入金までの期間は工事の規模によって大きく変わります。小規模な内装工事やリフォームなら1~2か月で終わることもありますが、マンションやビルの建築、土木工事となれば工期そのものが半年から数年に及びます。着工日から実際に現金が動く日までを数えると、1年以上先になる案件も珍しくありません。

その間も、協力会社への支払い、職人の給与、重機のリース料は毎月やってきます。長期の案件を抱えるほど手元資金は薄くなるため、契約の段階で工事の進捗に応じた出来高払い(部分払い)を認めてもらえないか交渉しておくことが有効な備えになります。

材料費・外注費・人件費をすべて先に立て替えることになる

代金が入るのは引き渡し後でも、支出は着工前から始まります。生コンや鉄筋、木材といった材料費、協力会社への外注費、職人の人件費、重機のリース料、仮設・運搬・産業廃棄物の処理費用まで、いずれも工事の進行に合わせて発生します。材料の仕入れは月末締め翌月払いの慣習が多く、工事代金の入金よりも先に支払期限が到来するのが通常です。

しかも建物を1棟仕上げるには、多くの専門工事業者が関わります。規模が大きくなるほど外注先の数も増え、立て替える金額はそれに比例して膨らみます。着手金や前受金を受け取れる案件であっても、それだけで工事期間中の支出を賄えることは多くなく、差額は自社の資金で埋めるほかありません。

工期が延びると支出だけが増えて入金は遠のく

工期は自社の努力だけでコントロールできるものではありません。台風や長雨による作業中止、地中埋設物の発見、資材の納期遅れ、職人の手配がつかないといった事情に加えて、発注者側の設計変更でも工程は動きます。完成しなければ代金を請求できない仕組みである以上、工期が1か月延びれば入金もそのまま1か月遠のきます。

一方で、延びた期間分の現場管理費、仮設・警備の費用、人件費は積み上がっていきます。「出ていくお金は増え、入ってくるお金は遅れる」という、資金繰りにとって最も苦しい状態です。工程に遅れが出た時点で入金予定日を引き直し、その月の支払いに足りるかどうかを確認しておきましょう。

複数の現場が重なると支出だけが同じ月に集中する

資金繰りが最も危ういのは、実は受注が好調なときです。同じ時期に3件、4件と現場が動けば、材料費・外注費・人件費の支払いがすべて同じ月に集中します。ところが入金は現場ごとの完工時期に散らばるため、支出の山と入金の山がきれいにずれてしまうのです。

この状態が続くと、決算書の上では黒字なのに支払いに回せる現金がないという、資金ショートと隣り合わせの状況に近づきます。防ぐには、現場ごとの支払予定と入金予定を1枚の資金繰り表にまとめ、どの月にいくら足りなくなるのかを目に見える形にしておくことです。

ファクタリングとは

ファクタリング

ファクタリングとは、事業者が保有する入金前の売掛金をファクタリング会社へ売却し、支払期日を待たずに資金を受け取る方法です。

借入とは異なり、売掛金そのものを現金に換える取引であるため、建設業の入金待ちを埋める手段として使われています。

契約方式や資金化に使う書類によって手続きが変わるので、まずは基本の仕組みを押さえたうえで各社を比較しましょう。

ファクタリングの仕組み

ファクタリングは、お金を借りるのではなく、売掛金を売買する取引です。利用者が請求書や契約書を提出し、ファクタリング会社が「売掛先に支払能力があるか」「その売掛金が実在するか」を審査したうえで、額面から手数料を差し引いた金額を入金します。この時点で売掛金の権利はファクタリング会社へ移り、利用者は支払期日を待たずに現金を確保できるという流れです。

ファクタリングは償還請求権のない契約(ノンリコース契約)が基本で、売掛先が倒産して回収できなくなったときのリスクはファクタリング会社が引き受けます。そのため、担保や保証人は原則として求められません。

ファクタリングの種類

ファクタリングは大きく、利用者とファクタリング会社の2者で契約する2者間ファクタリングと、売掛先も加わる3者間ファクタリングに分かれます。2者間は売掛先に知られずに進めやすく、3者間は回収の経路がはっきりするぶん手数料を抑えやすい傾向があります。

項目 2者間ファクタリング 3者間ファクタリング
手数料 8%~18%程度 2%~10%程度
売掛先への通知 不要 必要
入金までの早さ 速い やや時間がかかる
債権譲渡登記 必要な場合がある(会社により異なる) 不要

資金化に使う書類は、一般的には請求書です。完工して検収が終わり、請求書を発行した売掛金を売却するのが基本の形になります。

ただし建設業では、着工前の材料費や協力会社への支払いが先に発生するため、請求書ができあがるのを待っていては間に合わない場面があります。そうしたときに使えるのが、受注段階の注文書や発注書をもとに資金化する注文書ファクタリングです。対応している会社は限られるため、申込をする前に取り扱いの有無を確認しておきましょう。

注文書ファクタリングの仕組みや請求書型との違いは、注文書ファクタリングの解説記事で詳しく紹介しています。

なお、財務再生支援センターは請求書ファクタリングだけでなく、受注した段階で早期に資金化できる注文書ファクタリングにも対応しています。着工前の資材費や外注費の手当てを考えている方は、お気軽にお問い合わせください。

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融資との違い

最も大きな違いは、審査で見られる対象です。銀行融資では、利用者自身の決算内容、返済能力、信用情報が中心に審査されます。対してファクタリングで重視されるのは、売掛先が期日どおりに支払えるかどうかと、その売掛金が実在するかどうかです。そのため、自社が赤字や税金の未納を抱えていても利用できる余地があります。

返済の考え方も異なります。ファクタリングは売掛金の売却であって借入ではないため、受け取った資金を分割で返す義務は生じず、負債として計上されることもありません。ただし審査が不要というわけではなく、請求書や契約書、通帳などを通じて取引の実態が確認されます。

建設業の資金繰りにファクタリングが適している理由

建設業では、材料費や外注費が先に出て工事代金の入金が後になるという流れをどうしても避けられません。ファクタリングは、この時間差を売掛金の早期現金化で埋める手段であり、審査の考え方も融資とは異なります。ここでは、建設業との相性がよいといえる7つの理由を順に見ていきます。

入金までの待ち時間を短縮できる

建設業では、工事完了から売掛金の入金まで2~3か月以上かかることがあります。ファクタリングを使えば、手数料は差し引かれるものの支払期日前に現金化でき、資材費や人件費の支払いとのズレを縮められます。

工期の延長や追加工事で入金がずれても現場を止めずに済む

天候不良や設計変更で工期が延びれば、引き渡しが遅れ、予定していた入金も後ろへずれます。そんなときに、すでに完工して請求済みの別現場の売掛金を資金化すれば、遅れている現場の支出をその資金で賄えます。入金予定が崩れても、工事を止めたり支払いを遅らせたりせずに乗り切れるわけです。

追加工事の代金は、変更契約書や追加の注文書が整うまで請求できません。ただし書面さえ残しておけば、注文書の段階で資金化に応じる会社もあります。工程が動いたときに「入金を待つしかない」という状態を避け、あらかじめ選択肢を用意しておくことが、工期の遅れを資金面の問題へ発展させないための備えになります。

融資より短い手続きで、迫った支払期限に間に合わせられる

建設業では、資材価格の上昇や想定外の追加工事によって、予定していなかった支払いが急に立ち上がることがあります。職人の給与日や協力会社への支払日は動かせないため、「間に合うかどうか」が現場の信頼にも直結します。ファクタリングは、書類が揃っていれば申込から数日、会社によっては即日で資金化できます。

手続きが短く済むのは、審査の対象が売掛金の内容に絞られているからです。銀行融資では審査に数週間かかることも珍しくありませんが、ファクタリングでは請求書や契約書で売掛金を確かめる作業が中心になります。ただし入金日は申込時間や書類の状態にも左右されるため、急ぐときは条件を先に確認しておきましょう。

銀行融資が通りにくくても売掛先の信用で相談できる

建設業は、景気や季節による売上の変動に加えて工期・支払サイトが長く、融資審査でキャッシュフローを不安視されることがあります。

ファクタリングの審査で中心に置かれるのは、利用者自身の返済能力ではなく、売掛先が期日どおりに支払えるかどうかと、その売掛金が実在するかどうかです。したがって、赤字決算が続いている、設立から間もない、税金や社会保険料を分納しているといった事情があっても、信用力のある売掛先との取引が確認できれば利用できます。

もっとも、審査がないわけではありません。請求書、請負契約書、注文書、通帳の入出金履歴などから取引の実態が確認されます。売掛先が官公庁や大手ゼネコン、上場企業であれば条件が有利になりやすく、反対に売掛先の与信が弱ければ手数料が上がったり、買取を断られたりすることもあります。

審査で確認される項目や、審査に落ちやすいケースについてはファクタリングの審査基準と通過のポイントをご覧ください。

担保や保証人が不要で、返済の負担を後に残さない

ファクタリングは売掛金を売却する取引です。そのため、不動産などの担保や代表者の連帯保証は原則として求められません。担保に出せる資産が乏しい中小の建設会社や、一人親方をはじめとする個人事業主でも、取引先との売掛金があれば利用できる可能性があります。

借入ではないので、受け取った資金を分割で返していく義務も生じず、負債として計上されることもありません。将来の設備投資や大型案件に備えて銀行の借入枠を温存しておきたい場合にも使いやすい方法です。

高額案件を受注しやすくなる

大型工事では、資材費・機材費・外注費など多額の先行費用が発生します。ファクタリングで売掛金を早期に現金化しておけば、着工前の費用を確保しやすくなり、資金不足を理由に受注機会を逃す事態を防げます。

元請会社の倒産による未回収リスクに備えられる

ノンリコースのファクタリングであれば、契約後に元請会社が倒産して売掛金を回収できなくなっても、原則として利用者に買戻しの義務はありません。入金待ちの期間が長い建設業にとって、実務的なリスク対策として機能します。

建設業で注文書ファクタリングを利用する際に押さえておきたいポイント

建設業では、着工前の段階から資材の発注や協力会社への前払いといった支出が始まります。ところがこの時点では工事が完了しておらず請求書を発行できないため、通常のファクタリングで売却できる売掛金も手元にありません。

そこで出番となるのが注文書ファクタリングです。ここでは、建設業で利用する際に押さえておきたい点を、資金調達のタイミング、審査、請求書型との使い分けという順に説明します。

請求書がない着工前でも資金を調達できる

3月に受注し、4月に資材を仕入れて着工、8月に完工、10月末に入金される工事を想定してみましょう。請求書ファクタリングを使えるのは、請求書を発行できる9月以降です。しかし実際に現金が必要になるのは資材を仕入れる4月。注文書ファクタリングであれば、受注した3月の時点で申込めます。

資金を用意できる時期は、受注の判断そのものにも影響します。自社で立て替えられる範囲でしか工事を受けられないのであれば、規模の大きい案件は見送らざるを得ません。着工前に資金の目処が立てば、高額案件や新しい元請からの依頼にも手を挙げられるようになります。

審査では発注者の信用力に加えて自社の施工力も見られる

注文書の段階では、まだ代金を請求する権利が確定していません。そのためファクタリング会社は、発注者に支払能力があるかどうかに加えて、自社が工事を最後までやり切れるかどうかも確認します。同種工事の実績や職人の手配状況が、その判断材料になります。

提出する書類も請求書型より多くなります。注文書のほかに、請負契約書、見積書、工事原価の内訳、過去の入金履歴を求められる場合があります。追加工事によって金額が動きそうな案件では、いくらまで買い取ってもらえるのかを事前に確認しておきましょう。

着工前は注文書型、完工後は請求書型に切り替える

ファクタリング会社は、注文書を買い取ると工事が終わるまで代金を回収できず、工事が完成しないリスクまで背負うことになります。そのぶん手数料は請求書型より高くなりやすく、取り扱う会社も限られます。買取額が注文書の金額の一部にとどまるケースもあります。

したがって、着工前の資材仕入れや前払いなど、使い道がはっきりしている場面に絞って利用し、請求書を発行できる段階になったら請求書型へ切り替えるのが現実的です。なお、同じ工事の代金を注文書で資金化した後に、その請求書を別の会社へ売却すると二重譲渡にあたります。どの現場をどちらの方法で資金化したかは、必ず記録に残しておきましょう。

財務再生支援センターでは、着工前の注文書買取から完工後の請求書の資金化まで、工事の進行に合わせてご相談いただけます。どちらの方法が適しているか迷う場合も、お気軽にお問い合わせください。

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建設業がファクタリングを利用する流れと必要書類

ファクタリングは、お問い合わせをした直後に入金されるわけではありません。売掛金の内容を確認する審査と契約という段取りがあるため、急ぐときほど必要書類を先に揃え、申込から入金までの流れを頭に入れておくことが結果的な近道になります。

会社によって手続きや提出書類の細部は異なりますが、大枠の流れは共通しています。ここでは、一般的な手順と、建設業者が用意しておきたい書類を確認しましょう。

申込から入金までの流れ

はじめに、ファクタリング会社へ売掛先、売掛金額、支払期日、希望する調達額を伝え、簡易見積もりを依頼します。その後、請求書や通帳などの必要書類を提出し、売掛先の信用力と売掛金の実在性について審査を受けます。

審査の後に提示された手数料と入金額を確かめ、納得できれば契約へ進みます。2者間ファクタリングでは利用者とファクタリング会社の2者で契約し、3者間ファクタリングでは売掛先への通知や承諾も必要です。最短即日を狙うのであれば、午前中に申込を済ませ、追加書類の依頼にすぐ応じられる状態を保っておきましょう。

建設業で準備しておきたい書類

基本となるのは、請求書または注文書、入金履歴を確認できる通帳、代表者の本人確認書類です。法人であれば、登記事項証明書や印鑑証明書、決算書を求められることもあります。

建設業の場合はこれに加えて、請負契約書、工事台帳、注文書、納品や検収を確認できる資料、発注者とのメールなども取引の裏付けとして役立ちます。注文書ファクタリングでは、原価見積もりや過去の同種工事の入金実績を確認される場合があるため、申込先に必要書類を尋ねてから準備を始めると手戻りがありません。

ファクタリング全般で求められる書類については、ファクタリングの必要書類で一覧にしています。

建設業がファクタリングを利用する際の注意点

ファクタリングは売掛金の入金を待たずに資金を確保できる一方で、手数料のぶんだけ将来受け取る金額は減ります。急ぎの資金調達であっても、入金スピードだけを優先して契約すると、工事利益や翌月以降の資金繰りに響きかねません。

安全に使うには、見積もりと契約書の中身を確かめ、悪質な業者を避けることが欠かせません。ここでは、申込前に押さえておきたい3つの注意点を挙げます。

手数料を含めても工事利益を確保できるか計算する

ファクタリングを利用すると、売掛金の額面から手数料などが差し引かれます。早く資金を得られたとしても、受取額が材料費や外注費を下回ったり、工事利益がほとんど残らなかったりすれば、資金繰りの改善にはつながりません。

申込む前に、売掛金額、ファクタリングの費用、工事原価、今後の支払予定を並べて確認してください。継続利用を前提にせず、入金時期のずれを埋める一時的な手段として位置づけ、融資や元請との支払条件の交渉もあわせて検討することが大切です。

契約書で償還請求権・債権譲渡登記・追加費用を確認する

契約書では、売掛先から代金を回収できなかった場合に利用者が買戻しや弁済を求められる条件が入っていないかを確認してください。償還請求権なしの契約(ノンリコース契約)であれば、売掛先の倒産による未回収リスクは原則としてファクタリング会社が負います。

あわせて、債権譲渡登記や売掛先への通知が必要かどうか、手数料以外に事務費用や登記費用が発生しないかも重要な確認事項です。見積額と実際の受取額が一致するかを照らし合わせ、説明が足りない点は契約前に書面で回答してもらいましょう。

悪質業者や二重譲渡を避ける

手数料の内訳を示さないまま契約を急がせる業者や、担保・保証人・分割返済を求めてくる業者には注意が必要です。

ファクタリングを装いながら、実質的には高金利の貸付けを行う悪質業者も存在し、金融庁も注意喚起を行っています。運営会社の情報、契約方式、お問い合わせ先を確かめ、腑に落ちない点があれば契約しないでください。違法な業者の特徴は、違法なファクタリング業者の見分け方でも取り上げています。

利用する側も、同じ売掛金を複数の会社へ売却する二重譲渡や、架空の請求書の提出をしてはいけません。いずれも重大なトラブルや、刑法上の責任を問われるおそれがある行為です。他社を利用している場合は譲渡済みの売掛金をきちんと区別し、現在の利用状況を正直に伝えましょう。他社利用中の申込や乗り換えの注意点は、ファクタリングの乗り換えと他社併用のポイントで解説しています。

まとめ|建設業の資金需要に合うファクタリング会社を比較しよう

建設業は、材料費や外注費が先に出て工事代金の入金が後になる構造上、資金の空白が生まれやすい業種です。ファクタリングを使えば、入金待ちの売掛金を早期に資金化し、現場を止めることなく必要な支払いに充てられます。

請求書を発行した後の資金化を急ぐなら通常のファクタリング、着工前の資金を押さえたいなら注文書ファクタリングと、必要な時期から逆算して方式を選びましょう。そのうえで、建設業への対応実績、手数料を差し引いた受取額、買取可能額、契約方式、必要書類を比べれば、自社に合う相談先が見えてきます。

ただし、工事代金のように1件あたりの金額が大きい売掛金を扱う場合や、赤字決算・税金の分納といった個別の事情を抱えている場合は、条件表の数字だけで決めきれない部分が必ず残ります。そうしたときに頼りになるのが、担当者と直接やり取りしながら条件を詰められる相談型のサービスです。

財務再生支援センターは、買取可能額100万円~4億円という高額の資金調達に対応し、手数料は上限を8%までと明示しています。さらに、財務の専門家によるコンサルティングや金融機関対策を追加費用なしで受けられる体制を整えており、今月の支払いをしのぐ資金調達と、来期以降の資金繰りの立て直しを同時に進められる点が特徴です。注文書買取にも対応しているため、着工前の資材費の手当てから完工後の請求書の資金化まで、工事の進行に合わせて相談できます。

入金スピードだけでなく、契約内容を丁寧に説明してくれるか、資金繰り全体を一緒に考えてくれるか。その視点で複数社に同じ条件で見積もりを依頼し、比べたうえで申込先を決めてください。

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